ビジネス異業種交流会の会話中に“売り込み”になってしまう人の共通点と回避策

皆さん、こんにちは!大阪の交流会Exe-Loopの代表野田です。

 

今日は、「ビジネス異業種交流会の会話中に“売り込み”になってしまう人の共通点と回避策」についてブログを書いていきたいと思います!

 

 

異業種交流会やビジネス交流会では、新しいビジネスチャンスや人脈を求めて参加される方が多いと思います。ただ、その意欲が強すぎるあまり、「会話が売り込みオンリー」「会って数分で営業トークをする」といった行動になってしまう人も少なくありません。

 

 

実は、そんな“売り込みモード”全開の振る舞いがきっかけで、せっかくの出会いを台無しにしたり、相手から嫌われたりすることはよくある話です。

 

 

今回は、よくある「売り込みになってしまう人」の共通点と、その状態を避けるための回避策を、できるだけ具体的にお伝えします。

 

 

■ “売り込み”になってしまう人の共通パターン

 

 

まずは、「あ、この人ちょっと売り込みすぎかも…」と感じさせやすい、典型的なNG例を挙げます。

 

 

・話の冒頭から「売りたい」「買ってください」モード

 

 

会ってすぐ、「うちのサービスはこれだけスゴイ」「今だけ特別価格です」「ぜひ名刺交換だけで終わらせず後日お話を…」と、営業目的丸出しで話す人。

 

 

交流会の目的を「人とのつながり」「情報交換」「ビジネスチャンス探し」と捉えず、「契約獲得」「売上アップ」に直結させようとしている場合、このパターンになりがちです。こうなると、相手は警戒し、会話がそこで終了してしまうことも多いです。

 

 

・自分の話ばかりで、相手の話を聞かない/興味を示さない

 

 

「うちでは〇〇してます」「こんな実績あります」「このサービスがいいですよ」と一方的に話す。相手が何をしていて、何を求めているかには関心を示さず、自分の話だけする人。

 

 

ネットワーキングの本来の目的を忘れて、“売ること”だけに走ってしまっている典型です。

 

 

・名刺を大量に配りまくって、とにかく数を稼ぐ

 

 

「たくさんの人と名刺交換すれば、チャンスが増えるはず」という考えで、次々に声をかけ、数だけを追いかける人。

 

 

しかし、名刺だけでは“信頼”や“縁”にはつながりません。結果として「ただの名刺の山」で終わってしまうことも。

 

 

・名刺交換後すぐに連絡、 またはあまりに早い商談打診

 

 

交流会が終わるや否や「今週会いませんか?」「提案したいです」「資料送ります」といった即売り込み。相手が会ったばかりで警戒心を抱きやすいこれでは、関係の発展どころか“距離”を生みかねません。

 

 

このような「ハードセル(強引な売り込み)」は、広告・営業の世界でも「受け手に不快感を与えやすい行為」とされています。

 

 

■ 売り込みにならず、好印象を残すための回避策と考え方

 

 

では、売り込みにならず、相手に「また会いたい」「話してよかった」と思ってもらえるためには、どうしたら良いか。ここからは、私が主催・参加者の両方の立場で培ってきた“理想の振る舞い”をご紹介します。

 

 

1. 「何を得るか」ではなく「何を提供できるか」を第一に考える

 

 

多くのネットワーキング指南でも言われることですが、交流会は「自分が何を得るか」ではなく、「自分は誰に、どんな価値を提供できるか」を考えることで、自然な関係構築につながります。

 

 

たとえば、相手が抱えている悩みや課題を聞き、それに対して「私のネットワークで役に立ちそうな人がいます」「このノウハウを共有できますよ」といった形で貢献を提案する。これなら“売り込み”ではなく“価値提供”として響きます。

 

 

2. 相手に興味を持ち、しっかり“聞き役”に回る

 

 

会話の主役は自分ではなく、相手です。自己紹介や軽い雑談の後は、相手の話を聞き、「どうしてその仕事を始めたのか」「最近どんな課題があるか」「今後どんなビジョンを持っているか」など、オープンな質問で深掘りしてみましょう。

 

 

これにより、相手は「この人は自分に興味を持ってくれている」と感じ、信頼感や安心感を抱きやすくなります。

 

 

3. 名刺交換や会話の数より、“会話の質・関係性”を重視する

 

 

名刺を集めることが目的になってしまうと、その後のフォローや関係構築がおろそかになりがちです。本当に価値ある人脈は、「一人一人との関係を丁寧に育てること」から生まれます。

 

 

たとえば、数人でもいいので、その場で「また詳しく話しましょう」「近日中に連絡してもいいですか」と軽く約束することで、浅く広くではなく、深く強いコネクションをつくることができます。

 

 

4. “売る前”に“信頼を築く” — 焦らず、関係性を育てる姿勢

 

 

短時間で成果を求めてしまうと、営業色が前面に出てしまいがちです。でも、交流会は“農耕型”。ゆっくり時間をかけて関係を育てることで、長期的に成果につながる信頼関係ができます。

 

 

つまり、会ったその日に売り込みたい気持ちをぐっと抑え、「まずは信頼」「まずは理解」「まずは共感」というスタンスを持つことが大切です。

 

 

5. 会話後のフォローアップを丁寧に

 

 

交流会が終わっても、そのまま関係が終わっては意味が薄くなります。会話した内容を振り返り、後日感謝のメールやメッセージ、情報提供、あるいは紹介できそうな人の紹介など、小さな行動を取ることで、単なる出会いを“信頼ある人脈”に育てることができます。

 

 

■ まとめ — 売り込みより「信頼」「価値提供」「関係性」を大切に

 

 

ビジネス異業種交流会、異業種交流会、交流会といった場には、確かにビジネスチャンスや人脈の可能性があります。ただ、その“可能性”を活かすには、方法が重要です。

 

 

今回のポイントを振り返ると:

 

 

会話を“売り込み”ではなく“相手への価値”につなげる

 

 

相手に興味を持ち、聞き役に徹する

 

 

名刺の数ではなく、関係の深さを重視する

 

 

焦らず、信頼を育てる姿勢を持つ

 

 

会話後もフォローアップを丁寧に

 

 

こうした意識と行動が、交流会で“ただの出会い”ではなく、“本当のつながり”や“ビジネスパートナーとの関係”を築き上げる鍵になります。

 

 

もし「つい売り込みたくなる」「成果を求めたくなる」気持ちが強い方は、ぜひ一度立ち止まって、「自分は今、何を求めているか」「相手に何をしてあげられるか」を考えてみてください。その姿勢の変化が、あなたのネットワークを一段階上へと導いてくれます。

 

 

次回の交流会で、真の信頼と価値ある出会いを育むことを願っています。

 

── 大阪 交流会 Exe-Loop代表 野田

 

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